“幻の珍味” オオノガイ 年に2回の手掘り漁 北海道 根室

資源保護のため1年に2回しか漁が行われず、「幻の珍味」とも呼ばれるオオノガイの手掘り漁が北海道根室市で行われました。

オオノガイは干潟に生息する体長10センチ前後の2枚貝です。

出荷するサイズまで育つのに6年ほどかかることから、資源保護のため漁は1年に2回に制限されています。

根室市の温根沼では6日、1回目の漁が行われ、漁業者たちは干潟で貝が呼吸するためにあけた穴を見つけると、短いくわを使って掘り起こしていました。

ことしは例年と比べて数は少ないということです。

とれたオオノガイは、天日干しをしてから地元の漁協やスーパーなどで販売されます。

かめばかむほど独特のうまみが出るため酒のつまみとして人気があり、生産量が少ないことから「幻の珍味」とも呼ばれています。

60代の漁業者は「深く掘らなければならず大変で手間はかかりますが、みなさんに食べてもらいたいので、たくさんとれるように頑張ります」と話していました。

2回目の漁は、来月4日に行われる予定です。