スウェーデン国防相 NATO加盟 “来月までの加盟実現に期待”

北欧スウェーデンの国防相が来日して記者会見し、NATO=北大西洋条約機構への加盟について条件は整ってきたとしたうえで「来月行われる首脳会議までには加盟が実現することを期待している」と述べました。

スウェーデンは、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、去年5月、NATOへの加盟を申請しましたが、加盟国の1つのトルコが、トルコからの分離独立を掲げるクルド人武装組織のメンバーを支援しているとして、テロ対策を講じることなどを承認の条件としています。

日本を訪れているスウェーデンのヨンソン国防相は6日、都内で記者会見し「トルコとフィンランドの3か国で実務的に話し合ってきた。また、トルコが懸念している国際的なテロ対策についても、法整備を行った」などと述べ、条件は整ってきたという認識を示しました。

そして、来週以降、トルコなどと協議を再び行うとしたうえで加盟の時期については「来月11日から行われるNATOの首脳会議までには実現できると期待している」と述べました。

また、日本との連携については「良好な2国間の関係を防衛の分野でもさらに進化、強化していきたい。われわれは小さい国ながら戦闘機や潜水艦の設計、製造を行っている。そのような分野での連携ができると期待している」と話し、防衛装備についての連携を強めていきたいとの考えを示しました。