太平洋のクロマグロ 漁獲枠増を来年の国際会議で提案へ 水産庁

太平洋で漁獲されるクロマグロについて、水産庁は資源の回復傾向が続いているとして、来年の国際会議で漁獲枠を増やすよう提案する見通しを示しました。

水産庁によりますと、太平洋で漁獲されるクロマグロの資源量は、乱獲などで一時落ち込んだものの、漁獲規制などを強化した結果、早ければ来年6月までに2017年に設定した資源回復の目標を達成する見通しだということです。

こうしたことから、水産庁は6日に開かれた漁業関係者向けの説明会で、来年開かれる太平洋クロマグロなどの資源管理を話し合う国際会議で、漁獲枠を増やすよう提案する見通しを示しました。

一方、国内では「大間まぐろ」として知られるクロマグロの漁獲量の一部を、青森県の漁業者らが適切に報告していなかったことが明らかになっていて、漁獲量の管理を強化する方法について検討を進めていることも報告されました。

水産庁は「日本はクロマグロを世界で最も消費していて、漁獲枠をしっかり守るために管理や取り締まりを強化する必要がある。漁獲枠を増やすことについては、関係国の合意を取り付けながら見直しに向けた準備を進めていきたい」としています。