海上自衛隊 米豪加の海軍と共同訓練 東シナ海では初

海上自衛隊は、アメリカとオーストラリア、カナダの海軍との共同訓練を、初めて東シナ海で行ったと発表しました。
活動を活発化させている中国軍を念頭に、4か国の連携を示すねらいがあるとみられます。

海上自衛隊によりますと、4か国による共同訓練は今月3日から3日間、東シナ海で行われ、海上自衛隊の護衛艦やアメリカ海軍の駆逐艦など合わせて5隻が参加しました。

互いの通信を結んで情報を共有するなど、戦術訓練を行ったということで、5隻が並んで航行する写真を公表しました。

4か国による共同訓練は、2019年と去年にも太平洋と南シナ海で行われていますが、東シナ海で行われたのは初めてだということです。

今回の訓練に参加したアメリカ海軍の駆逐艦は、今月3日に台湾海峡を通過したあと東シナ海に入っていて、アメリカ軍によりますと台湾海峡を通過していた際に、中国海軍の艦艇が前方を横切り、およそ140メートルの距離に接近する危険な行為を行ったとしています。

海上自衛隊は、今回の訓練について「自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて連携を強化した」としていて、活動を活発化させている中国軍を念頭に、4か国の連携を示すねらいがあるとみられます。