愛知 豊橋 避難情報の「Lアラート」発信 最長で3時間半遅れる

記録的な大雨で、愛知県豊橋市は「緊急安全確保」などの避難情報を出しましたが、報道機関などへ一斉に伝える「Lアラート」の発信が最長で3時間半遅れていたことが分かりました。豊橋市は「対象地域をシステムに入力する作業に時間がかかってしまった」と説明し、今後、改善を検討することにしています。

今月2日から3日にかけて記録的な大雨となった豊橋市では、市内を流れる梅田川や柳生川が危険な水位に達しているとして、一部の地域に警戒レベル5の「緊急安全確保」を出すなど避難情報を出しました。

この避難情報について、報道機関などへ一斉に伝える「Lアラート」の発信が、発表より遅れたということです。

最も遅れたのは、2日午後2時58分に柳生川の流域2万2700世帯余りに出した「避難指示」で、Lアラートで発信したのが発表の3時間29分後だったということです。

このほか、午後4時31分に梅田川の流域1万2200世帯余りに出した「緊急安全確保」は、およそ2時間後だったということです。

発信が遅れた原因について豊橋市は、Lアラートのシステムに避難情報の対象地域を1つずつ選択して入力しなければならず、予想以上に時間がかかったと説明しています。

一方、市は、防災無線や市民向けの防災メールのほか、ツイッターの公式アカウントなどのSNSを通じて、速やかに情報発信したとしています。

豊橋市防災危機管理課の星野好史課長補佐は「以前からLアラートの入力には時間がかかるとして、システムの改善を県に要望してきた。今回の大雨は予想を超えたもので、瞬く間に状況が変わり、入力作業が手間取ってしまったので、今後改善を検討したい」と話していました。