ガーシー元議員 動画転載の配信者からも収益受け取っていたか

動画投稿サイトで著名人などを繰り返し脅迫したなどとして逮捕されたガーシー元参議院議員が、動画の広告収入以外にもみずからの動画を転載したほかの配信者からも収益を受け取るなどして、多額の収益を上げていたとみられるほか、一部を家族名義の口座に入金していたことが捜査関係者などへの取材で分かりました。

元参議院議員のガーシー、本名・東谷義和容疑者(51)は、去年2月から8月にかけて、動画投稿サイトで芸能人や実業家、それにデザイナーの3人を繰り返し脅迫したなどとして、暴力行為等処罰法違反の常習的脅迫などの疑いで逮捕され、6日、検察庁に送られました。

警視庁は元議員の認否を明らかにしていません。

これまでの調べで、元議員は動画配信によって去年4月から8月の間だけでも1億円以上の収入を得ていたことが分かっていますが、捜査関係者によりますと、広告収入のほかにも、月額料金を支払った視聴者限定の動画の公開や、「投げ銭」と呼ばれる動画の配信中に視聴者からチップのような形で支払われる料金などでも収益を得ていたということです。

また、みずからが投稿した動画の一部を転載したほかの配信者から収益を受け取っていたとみられることも関係者への取材で新たに分かりました。

捜査関係者によりますと、こうした収益は元議員の知人が実質的に経営する東京 新宿区の会社が管理していたほか、一部は元議員の家族名義の口座に入金されていたということで、警視庁は詳しい資金の流れを調べています。