平安装束で和歌山の生産者が梅を奉納 京都で「紀州梅道中」

全国一の梅の収穫量を誇る和歌山の生産者たちが、平安装束などをまとって京都の下鴨神社などに梅を奉納する「紀州梅道中」が4年ぶりに行われました。

京都市左京区にある下鴨神社を訪れたのは、和歌山県内の梅の生産者などでつくる団体「紀州梅の会」のメンバーなどおよそ50人です。

団体は、室町時代、現在の葵祭に当たる例祭で梅を献上したという記録をもとに6月6日を「梅の日」と定め、毎年、下鴨神社と上賀茂神社に梅を奉納する「紀州梅道中」を行ってきました。
6日はコロナ禍を経て、4年ぶりの実施となり、平安装束などをまとった一行は、およそ10キロの南高梅をかごに入れ、神社の参道を歩きました。

そして、本殿に梅を奉納し、無病息災を祈るとともに恵みに感謝していました。

紀州梅の会・梅干部会の杉本宗一部会長は「梅の収穫が本格的に始まりました。梅の文化が若い人たちにも浸透し、食べてもらえるとうれしいです」と話していました。