埼玉 中学校に侵入し教員を切りつけ 逮捕の少年を家裁に送致

ことし3月、埼玉県戸田市の中学校に侵入し、教員をナイフで切りつけ大けがをさせたとして逮捕されたさいたま市の17歳の少年について、検察は6日、家庭裁判所に送りました。

さいたま市浦和区の17歳の少年は、ことし3月1日、戸田市の中学校の教室に侵入し、制止した60代の男性教員をナイフで切りつけて大けがをさせたとして、殺人未遂の疑いで逮捕されました。

警察によりますと、当時、教室では28人の生徒が期末テストを受けていましたが、避難したためけがはありませんでした。

当時、事件に使われたとみられるナイフをはじめ複数の凶器を所持していて、これまでの警察の調べに無差別殺人に興味があったという趣旨の供述をしているほか、「以前から人を殺してみたかった」とも話しているということです。

この少年について、さいたま地方検察庁は刑事責任能力を調べるため、5日まで鑑定留置を行っていましたが、6日、さいたま家庭裁判所に送りました。

家庭裁判所は今後、生活状況や家庭環境を詳しく調査し、処分を決めることになります。