海外在住の日系4世に「定住者」資格を 制度の改正案まとまる

海外に住む日系4世を対象に、一定の日本語能力がある場合、事実上無期限の日本滞在を認める「定住者」の資格を取得できるとした制度の改正案がまとまりました。

日系の人たちについて、3世までは定住者の在留資格を取ることが認められていますが、4世の場合は、国内に親がいる場合などを除き、認められていません。

このため、政府は5年前、国内にホストファミリーや雇用主がいることなどを条件に、18歳から30歳までの海外に住む日系4世を対象に最長で5年間、日本に滞在できる制度を設けました。

年間4000人の受け入れを見込んでいましたが、去年12月時点で在留者は120人余りにとどまり、制度の緩和を求める声が挙がっていました。

このため新たな制度は、日常よりも幅広く会話ができる日本語能力がある場合などに、5年の在留期間を終えたあとに「定住者」資格に変更できるようにします。

入国する際の年齢も、日本語能力によっては35歳まで引き上げることも検討していて、年内にも制度改正する方向で調整しています。