ジャニーズ元所属タレント 児童虐待防止法の改正求め署名提出

ジャニーズ事務所の前の社長による性被害を訴える声が相次いでいる問題で、元所属タレントたちが、子どもの性被害を防ぐため児童虐待防止法の改正を求め、およそ3万9000人分の署名を各党に提出しました。

署名を提出したのは、2019年に亡くなったジャニー喜多川前社長から10代のころに性被害を受けたと訴えているジャニーズ事務所の元所属タレントの3人です。

子どもの性被害を防ぐため児童虐待防止法の改正を求めて、5月26日からインターネット上で署名活動を行い、5日、これまでに集まったおよそ3万9000人分の署名を与野党の6つの政党に提出しました。

この中では、保護者だけでなく経済的・社会的に強い立場の大人による性的な行為も「児童虐待」にあたるとすることや、周囲の人たちに警察への通報を義務づけるよう法改正を求めています。

呼びかけ人の1人でミュージシャンのカウアン・オカモトさんは、「多くの方々が、この性加害問題に向き合ってくれてうれしく思います。過去は戻らないので、未来に向け、子どもたちを守る法律を作ってもらいたい」と話していました。

またダンサーで俳優の橋田康さんは、「ジャニーズ事務所には、霧に包まれている問題を明らかにして向き合うことで新しく生まれ変わり、いい方向で再スタートを切ってもらいたい」と話していました。