韓国ユン大統領 在日韓国人被爆者らを韓国に招く考え

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は、5月に訪れた広島で面会した在日韓国人被爆者について、「少しだけでも心を慰めたい」として、近く被爆者らを韓国に招く考えを明らかにしました。

韓国のユン・ソンニョル大統領は、5月に行われたG7広島サミットにあわせて広島を訪問した際、在日韓国人の被爆者らに、大統領として初めて面会し、韓国政府として、これまで被爆者への支援が十分でなかったと陳謝しました。

韓国では5日、外国に暮らす韓国人に関する業務を行う「在外同胞庁」が発足し、ユン大統領は発足式に出席して、在日韓国人被爆者について言及しました。
ユン大統領は「被爆者の皆さんが苦痛と悲しみを経験された場所に、国として一緒にいることができなかった。被爆した同胞を招待し、少しだけでも心を慰めて差し上げようと思う」と述べて、近く在日韓国人被爆者らを韓国に招く考えを明らかにしました。

これについて、韓国メディアは「在外同胞庁」が手がける最初の事業になるとしたうえで、「ユン政権が努力している日本との関係改善の延長線だと言える」と伝えています。