「計画は沈黙を愛する」ウクライナ 反転攻勢前 情報管理徹底か

ウクライナ軍が近く始めるとしている大規模な反転攻勢への注目が高まる中、ウクライナの国防次官は、4日、SNS上に「計画は沈黙を愛する。開始の宣言はない」と投稿しました。

ウクライナ側が反転攻勢の開始を前に情報管理の徹底を図っているとの見方も出ています。

ウクライナ国防省のマリャル次官は4日、SNS上に「計画は沈黙を愛する。開始の宣言はない」とする文章とともに、覆面やサングラスをつけた兵士たちが口元に人さし指を当てるしぐさをする動画を公表しました。

地元メディアは、ウクライナ軍が近く始めるとしている大規模な反転攻勢についてのメッセージだと伝えています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍が近く始めるとしている大規模な反転攻勢について「準備はできている」としていますが、具体的な時期などは明言していません。

アメリカのシンクタンク戦争研究所は「ウクライナ側は作戦の情報管理の徹底を図っているのだろう」と分析しています。

一方、ウクライナのレズニコフ国防相は、4日、NHKとの単独インタビューで、欧米各国が支援を表明しているF16戦闘機については、投入は秋以降になるとの見方を示し、「この夏は地上のすべての装備品を使う」と述べ、反転攻勢ではまずは地上戦を中心に進める考えを示しました。