大相撲 元関脇 勢の断髪式 「感謝の気持ちでいっぱい」

大相撲の元関脇 勢の春日山親方の断髪式が行われ、大勢のファンや関係者が引退を惜しみました。

大阪 交野市出身の元関脇 勢は、身長1メートル90センチを超える体格を生かした四つ相撲や強烈な小手投げが持ち味で、平成24年の春場所で新入幕を果たしたあと10年近くにわたって幕内で活躍しました。

引退後は春日山親方として伊勢ノ海部屋で後進の指導にあたっていて、引退から2年たった4日、東京 両国の国技館で行われた断髪式に臨みました。

そして、3日に断髪式を終えたばかりの元横綱 鶴竜の鶴竜親方や横綱 照ノ富士などおよそ250人が大いちょうにはさみを入れると、春日山親方は涙をこらえられませんでした。

最後に師匠の伊勢ノ海親方が大たぶさを切り落として、16年の力士人生に区切りをつけました。

このあと、抜群の歌唱力でも人気を集めた春日山親方らしく、歌手の山本譲二さんとともに美声を披露すると、会場は大いに盛り上がりました。

春日山親方は「国技館で断髪式をするのが夢だったので、本当に悔いはない。感謝の気持ちでいっぱいだ。潔く、男らしく次のステージで頑張っていきたい」と話していました。