日豪防衛相 防衛装備品の技術分野での協力推進へ 覚書に署名

浜田防衛大臣は、訪問先のシンガポールで、オーストラリアのマールズ国防相と会談し、防衛装備品の技術分野での協力を推進するため、両国が共同研究を始める際の手続きを簡素化する覚書に署名しました。

浜田防衛大臣は4日午前、マールズ国防相と会談し、防衛装備品の技術分野での協力を推進するため、両国が共同研究を始める際の手続きを簡素化する覚書に署名しました。

浜田大臣は「この取り決めにより先進技術に関する具体的協力を推進していきたい。科学技術は日豪間の防衛関係の深化に不可欠であり、さまざまな分野で防衛装備および技術協力を推進できれば幸いだ」と述べました。

また会談で両大臣は、自衛隊とオーストラリア軍が共同訓練を行う際などの対応をあらかじめ取り決める「円滑化協定」を活用して、オーストラリアの広大な土地を活用した高度でより複雑な共同訓練などの実施に向けて、防衛協力を深化させる方針で一致しました。

豪国防相 日本との防衛協力の重要性強調

マールズ国防相は、浜田防衛大臣との会談後、記者団の取材に応じ、海洋進出を強める中国を念頭に、日本との防衛協力の重要性を強調しました。

マールズ国防相は「困難が多くて複雑ないまの国際情勢で、日本はオーストラリアの将来にとって絶対に欠かすことのできないパートナーだ。日本との関係は、私たちにとって安全を保障してくれる重要な存在だ」と述べ、今後、オーストラリア軍と自衛隊による共同訓練をさらに高い頻度で実施し、防衛協力を一層深めていくことに意欲を示しました。