全国の中学生が拉致問題について議論「中学生サミット」開催へ

北朝鮮による拉致被害者と家族の高齢化が進む中、全国の中学生が一堂に会して拉致問題について議論する「中学生サミット」が開催されることになりました。

北朝鮮による拉致問題をめぐっては、被害者と家族の高齢化が課題となっていて、早期解決に向け、岸田総理大臣はみずからが直轄する北朝鮮とのハイレベル協議の開催を模索しています。

こうした中、政府は、全国の中学生を東京都内に集めて拉致問題について議論する「中学生サミット」をことし8月に初めて開催することになりました。

全国の都道府県や政令指定都市からおよそ70人の生徒が参加し、問題を風化させないよう、どうすれば若い世代や地域の人が主体性を持って拉致問題を考えられるかをテーマとしてグループ討議などを行い、動画にまとめて公表するということです。

松野官房長官は先に「国民が心を1つにして、すべての被害者の1日も早い帰国実現への強い意思を示すことが力強い後押しとなる」と述べています。

政府としては拉致問題に触れる機会の少なかった若い世代を対象に啓発活動を行い、解決に向けて国民的な機運の醸成につなげていきたいとしています。