日米豪防衛相会談 中国の海洋進出念頭に共同訓練の拡大で一致

日本、アメリカ、オーストラリア3か国の防衛相会談がシンガポールで行われ、中国による海洋進出を念頭に東シナ海や南シナ海での力による一方的な現状変更の試みに反対し、共同訓練などの拡大で一致しました。

「アジア安全保障会議」に出席するため、シンガポールを訪れている浜田防衛大臣とアメリカのオースティン国防長官、オーストラリアのマールズ国防相は日本時間の3日午後会談し、共同声明を発表しました。

それによりますと、中国による海洋進出を念頭に東シナ海や南シナ海の情勢について懸念を共有し、地域の緊張を高める力による一方的な現状変更の試みに反対することを確認しました。

また、3か国の防衛協力はこれまでになく強固だとして、引き続き共同訓練などを拡大していくことで一致しました。

具体的には、オーストラリアで最新鋭のF35戦闘機の共同訓練を実施し、自衛隊が、アメリカ軍やオーストラリア軍の艦艇などを守る「武器等防護」を定期的に行うなどとしています。

また、日本が保有を決めた「反撃能力」について、3か国が密接に連携して対応していくことを確認しました。