静岡 浜松 大雨影響で土砂崩れ 住宅倒壊 男性と連絡とれず

静岡県浜松市の山あいで大雨の影響で土砂が崩れて住宅が倒壊し、この家に住む男性と連絡がとれなくなっていて、警察と消防が所在の確認を急いでいます。

3日午前7時半ごろ、浜松市北区引佐町渋川の住宅で「土砂で建物が倒壊していて住んでいる人と連絡がとれない」と近くに住む人から消防に通報がありました。

消防によりますと、土砂崩れは2日午後9時半ごろに起きたとみられ、付近の山の斜面から崩れた土砂が流れ込み、木造平屋建ての住宅が倒壊したということです。

この家には30代の男性が1人で住んでいて、2日夜から連絡がとれなくなっているということで、警察と消防がおよそ60人態勢で捜索活動にあたっています。

現場を訪れていた友人によりますと、男性は去年3月まで浜松市の地域おこし協力隊のメンバーとして活動し、去年4月にこの住宅に移り住んだということです。

近くに住む友人の男性は「長く住んでいるけれどこんなことは初めてで、とても驚いています。携帯に電話しているのですがつながらず心配です」と話していました。

また、友人の女性は「とても穏やかな人で地域の人のために一生懸命働いていました。早く見つかって助かってほしいです」と話していました。

知人の男性「早く現れて」

連絡が取れなくなっている男性と一緒に仕事をしたことがある近くに住む70代の男性は、2日夜8時すぎに、男性からLINEを通じて雨に気をつけるように気遣うメッセージをもらったということです。

知人の男性は「すごく穏やかな性格で、仕事をまじめにやったりこれからのために一生懸命勉強したりしていました。できるだけそばにいて早く現れてくれるのを待っています」と声を詰まらせながら話していました。