中ロなど新興5か国「BRICS」外相会議 加盟国拡大について議論

中国やロシアなど新興5か国で作るBRICSの外相会議が南アフリカで開かれ、BRICSへの加盟に関心を示すサウジアラビアやイランなどの代表も参加し加盟国の拡大について意見を交わしました。

中国、ロシア、インド、ブラジル、それに南アフリカでつくるBRICS=新興5か国の外相会議が、南アフリカのケープタウンで1日から開かれました。

2日はサウジアラビアやイラン、それにキューバなどBRICSへの加盟に関心を示している国々の代表も参加した会合が開催され、加盟国の拡大について意見を交わしました。

加盟国の拡大をめぐっては、中国がアメリカなどに対抗する上でも積極的に推し進めるなか、これまでにおよそ20か国が加盟に関心を示しているとされています。

ただロシアは、ウクライナ侵攻を受けてロシアに制裁を行っている国の加盟には反対する立場を示すなど、新規の加盟に向けた明確な基準を作るよう求める声も出ていて、ことし8月に予定されている首脳会議で、拡大をめぐる方針が示されるものとみられます。

一方、首脳会議ではことしの議長国、南アフリカはICC=国際刑事裁判所の加盟国でもあることからICCから逮捕状が出ているロシアのプーチン大統領が自国内に入った場合には拘束する義務を負うことになります。

南アフリカ政府は「様々な法的選択肢を検討している」としていてプーチン大統領が対面で首脳会議に出席した場合、南アフリカ側がどのような対応をとるのかも焦点となっています。