国際

インド 列車脱線 別の列車と衝突 261人死亡 けが人約900人か

インド東部で2日、特急列車が脱線したあと別の特急列車と衝突した事故で、現地の鉄道当局はこれまでに261人が死亡したと発表しました。

特急列車は停車中の貨物列車に衝突して脱線したという情報もあり、地元当局は事故の原因を調べています。
地元当局などによりますと、現地時間の2日午後7時ごろ、日本時間の午後10時半ごろ、東部のオディシャ州で、走行中の特急列車が脱線したあと前方から来た別の特急列車と衝突しました。

現地の鉄道当局の発表によりますと、この事故でこれまでに乗客など261人の死亡が確認されたほか、およそ900人がけがをしたとみられ、周辺の複数の病院で手当てを受けているということです。

事故現場を撮影した上空からの映像では、平行にならんだ何本かの線路のうえに複数の車両が横倒しになっている様子が確認できます。

現地の鉄道当局によりますと、最初に脱線した特急列車は東部の西ベンガル州シャリマから南部のチェンナイに向かって南下していたということですが、これまでのところ乗客が何人乗っていたか明らかになっていません。

一方の特急列車は南部のベンガルールから西ベンガル州ハウラに向かって北上していたということで、この列車には当時、乗客およそ1000人が乗っていたということです。

複数の地元メディアは南下していた特急列車は停車中の貨物列車に衝突して脱線したと報じていますが、詳しい原因は明らかにされていません。

地元当局は事故の原因を調べています。

過去のインドの鉄道事故

インドの鉄道では脱線や衝突など多くの死傷者が出る事故がたびたび起きています。

▽1995年8月、北部ウッタルプラデシュ州で停車中の列車に後ろから来た列車が追突し、300人以上が死亡しました。

▽1999年8月、東部の西ベンガル州で列車2本が正面衝突し、地元当局は285人が死亡したと発表しています。

▽2016年11月には北部ウッタルプラデシュ州で14両編成の特急列車が脱線し、地元メディアによりますとおよそ150人が死亡しました。

▽2017年8月には10日間で3件の脱線事故が起き、このうち北部ウッタルプラデシュ州では23両編成の特急列車が脱線して20人余りが死亡しました。

インドは世界有数の鉄道大国ですが、線路などの施設の老朽化が指摘され、日本など各国が鉄道の近代化に向けて支援を行っています。

事故現場は

ロイター通信が配信した事故現場の映像では、複数の車両が脱線し、車体の底が見えるほど大きく傾いたり、折れ曲がるように潰れたりして、激しく壊れている様子が確認できます。

列車の周りでは、大勢の作業員が活動する様子も写っていて、ロイター通信は、救助や捜索の活動が続いていると伝えています。

インド モディ首相が事故現場へ

列車の事故を受けてインドのモディ首相は3日、首都ニューデリーで緊急の会合を開き、救出活動などの状況について報告を受けました。

モディ首相は現地時間の3日、東部オディシャ州の事故現場を訪れる予定です。

今のところ日本人の情報なし

インド東部コルカタにある日本総領事館によりますと、今のところ、この事故の死者やけが人に日本人が含まれているという情報は入っていないということです。

岸田首相「哀悼の意を表す」

岸田総理大臣はみずからのツイッターに「列車事故により多くの尊い命が失われ負傷者が発生しているとの報に接し大変心を痛めています。日本国政府および日本国民を代表し、犠牲者の方々とご遺族に対し心からの哀悼の意を表するとともに、負傷された方々の一日も早いご快復をお祈り致します」と投稿しました。

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