静岡 磐田市の敷地川の堤防が決壊「氾濫発生情報」発表

静岡県の袋井土木事務所によりますと、磐田市を流れる敷地川は午後6時ごろ敷地地区の付近で堤防が決壊し、氾濫したということです。

静岡県は5段階の警戒レベルのうち、最も高いレベル5にあたる「氾濫発生情報」を発表し、最大級の警戒をするよう呼びかけています。

決壊した堤防は去年の台風15号の際も壊れ補修が行われる

2日午後6時ごろ、静岡県磐田市を流れる敷地川で堤防が決壊して氾濫している様子を近くに住む男性が反対側の岸から撮影した映像です。

茶色い濁流がうねりを伴い激しく流れていて、川と河川敷の境目がわからなくなっています。また、白い壁の住宅に濁流が迫っている様子もみられます。

この堤防は、去年9月の台風15号に伴う記録的な大雨の際にも一部が壊れ、補修が行われていたということです。

男性は「ここまで水位が上がるとは思っていませんでした。午後8時の時点でも上流から大きな木が流れてきていて、自分の家にも水がこないか心配です。一緒に暮らしている80代の母親は足が悪く、避難所には行けないので、自宅の2階に垂直避難して夜を明かすつもりです」と話していました。男性によりますと、堤防が決壊した側に住んでいる人たちは、廃校になった近くの小学校に避難しているということです。