
NHK放送文化研究所 世論調査の対象1200人分の個人情報資料紛失
NHK放送文化研究所が、去年11月に実施した世論調査の対象者1200人分の個人情報が記載された資料を紛失していたことが分かり、対象者におわびと経緯などを説明する書面を順次発送するとともに、問い合わせ窓口を設置して対応に当たっています。
紛失したのは、NHK放送文化研究所が去年11月に実施した「ISSP『家庭と男女の役割』に関する国際比較調査」の調査対象者1200分の個人情報が記載された資料です。
法律に基づいて自治体の住民基本台帳から閲覧・抽出し、ことし1月に委託先の調査会社から提出された調査対象者の「氏名」「住所」「生まれた年」「性別」が書かれたB4サイズの用紙100枚で、回答内容は含まれていません。
放送文化研究所内の施錠された棚で保管していましたが、保管期限を前に先月30日に確認したところ、紛失に気付いたということです。
これまでのところ、紛失した資料が流出したり悪用されたりした事実は確認されていません。
NHKは2日、総務省などに報告するとともに、対象の1200人におわびと経緯などを説明する書面を順次発送しています。
また、住民基本台帳を使った世論調査は、再発防止策が徹底されるまでいったん停止することにしています。
NHKは「調査へのご協力をお願いした皆様や自治体の方々に大変ご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます。引き続き、資料の発見に全力を尽くすとともに、管理体制を強化し、二度とこのような事態を起こさないよう対策を徹底してまいります」としています。
NHK放送文化研究所は、対象者かどうかなどの問い合わせに応じています。
電話番号は03-5400-6799。
土日祝日を含む午前9時から午後8時までで、2日は午後10時まで受け付けています。