東京都陽性者登録センター 派遣職員が陽性者の個人情報漏えい

新型コロナの感染者を登録する「東京都陽性者登録センター」に勤めていた派遣職員が、37人分の名前や住所などの個人情報を持ち出し、このうち4人分を、友人に漏えいしていたことがわかりました。

都によりますと、ことし4月、「東京都陽性者登録センター」で勤務していた20代の派遣職員の男性が、個人情報をメモしているところをほかの職員が目撃しました。

報告を受けた派遣元の会社などが調査を進めたところ、この派遣職員の自宅から、センターに登録されていた男女37人分の名前や住所、電話番号が書かれた紙のメモが見つかったということです。

さらに調査を進めたところ、派遣職員は、このうち4人分の情報を友人の男性にメッセージアプリで送っていたこともわかったということです。

この派遣職員は、登録された情報を閲覧して感染者の二重登録がないか、チェックする業務に当たっていたということで、聞き取りに対し「37人に個人的な興味があって持ち出した」と話しているということです。

都は「このような事態を招き、関係者の皆様に多大な迷惑をおかけしたことを深くおわびします」としています。