女子高校生殺害事件 初公判で起訴内容認める 29歳と30歳夫婦

おととし8月、東京都内の女子高校生が山梨県内で遺体で見つかった事件で、殺人などの罪に問われている夫婦の初公判が開かれ、2人は起訴された内容を認めました。
妻の弁護士は、責任能力が著しく損なわれていたとして、刑を軽くするべきだと主張しました。

おととし8月、都内に住む高校3年生の女子生徒が山梨県内の小屋で遺体で発見された事件では、群馬県渋川市の無職、小森章平被告(29)と、妻で同じく無職の小森和美被告(30)が女子生徒をSNSでおびき出して誘拐し、殺害したなどとして殺人などの罪に問われています。

2日、東京地方裁判所で開かれた初公判で、2人はいずれも「間違いありません」と述べ起訴された内容を認めました。

検察は「章平被告は、もともと交際していた女子生徒から結婚後、距離を置かれるようになったことなどから逆恨みしていた。和美被告は夫に愛されたいという嫉妬があり、2人で殺害に至った」と主張しました。

一方、章平被告の弁護士は「小屋に入った時点では殺意はなかった」などと主張しました。

和美被告の弁護士は事実関係は争わないとしたうえで、「精神面での障害があり、夫に深く依存していた。責任能力が著しく損なわれた心神耗弱の状態で、刑を軽くするべきだ」と主張しました。