公明 石井幹事長 自民の埼玉と愛知の推薦方針に「歓迎したい」

次の衆議院選挙に向けた自民・公明両党の選挙区調整で、自民党が埼玉と愛知で公明党が新たに擁立する候補者に推薦を出す方針を固めたことについて、公明党の石井幹事長は「望ましいことで歓迎したい」としたうえで、自民党の地方組織にも理解を求めていく考えを示しました。

衆議院選挙の小選挙区の「10増10減」に伴う選挙区調整をめぐり、自民党は東京での対立が全国に波及するのを防ぐため、埼玉と愛知では、公明党が新たに擁立する候補者に推薦を出す方針を固めました。

これについて、公明党の石井幹事長は、記者会見で「自公の選挙協力にとって望ましいことであり、歓迎したい」としたうえで、自民党の地方組織からは不満の声も出ていることを踏まえ「協力の実が上がるよう、地元の理解を丁寧に求めていきたい」と述べました。

また、埼玉・愛知に加えて、公明党が擁立を決めている、東京を除く8つの選挙区の候補者に対しても早期に推薦の内定を出すよう自民党に求めていく考えを示しました。

一方、LGBTの人たちへの理解増進に向けた議員立法をめぐり、与野党から3つの法案が提出されていることについて石井氏は「自民党が賛成しなければ成立しない。3つの法案に大きな違いはなく野党側が与党案に歩み寄る余地は十分あるのではないか」と指摘しました。