北朝鮮高官「主権的権利を堂々行使する」国連事務総長に反発

北朝鮮外務省の高官は、国連のグテーレス事務総長が、北朝鮮による軍事偵察衛星の打ち上げを強く非難する声明を出したことに反発する談話を発表し「軍事偵察衛星を含めた主権的権利を堂々と行使していく」として打ち上げを続ける考えを改めて強調しました。

北朝鮮が31日、初めてとなる軍事偵察衛星を打ち上げ、失敗したと発表したことに対して国連のグテーレス事務総長は、声明を通じて「弾道ミサイル技術を用いたいかなる発射も、国連安全保障理事会の決議に反する」と強く非難しました。

これについて北朝鮮外務省は2日、国営の朝鮮中央通信を通じて国際機構局長の談話を発表し「国連加盟国としての主権を侵害する、内政に干渉する行為で、断固として糾弾する」と反発しました。

また、談話では、軍事偵察衛星の打ち上げについてアメリカやその同盟国などの軍事的脅威に対する措置だとしてグテーレス事務総長を名指しで非難しています。

そのうえで「われわれは軍事偵察衛星の打ち上げを含めた主権的権利を今後も堂々と行使していく」として、打ち上げを続ける考えを改めて強調しました。