将棋 藤井聡太七冠 次のタイトル防衛戦に向け意気込み語る

1日、史上最年少での「名人」獲得と「七冠」達成を果たした藤井聡太七冠(20)が一夜明けた2日会見し、まもなく始まるタイトル防衛戦に向けて早速意気込みを語りました。

藤井七冠は、1日まで長野県高山村で行われた「名人戦」第5局に勝って4勝1敗とし、史上最年少での「名人」獲得と「七冠」達成となりました。

一夜明けた2日朝8時半すぎ、藤井七冠は会見し、「きのうは部屋に戻ったあとに対局を振り返ってから寝たという感じだった。『名人』というのは江戸時代から続く称号でその道で頂点に立つという意味でもあるので、重いものと思っている。自分の将棋を変えられるということではないので、現状から少しでも技術を高めていってよりおもしろい将棋を指せるように努めていきたい」と語りました。

また、第5局の対局の場が「藤井荘」という旅館だったことについて、「偶然ではあるが縁を感じるところはあり、この場所で『名人』を獲得できたのは思い出になる」と話しました。

そして、今月5日から「棋聖戦」五番勝負、来月7日から「王位戦」七番勝負で、いずれも佐々木大地七段(28)を相手に防衛戦に臨むことについて「佐々木七段の将棋を見ていると本当に充実されていて非常に強い相手だと思っている。“十二番勝負”ということで対局していく中で内容を高めていけるように頑張っていきたい」と意気込みを語っていました。

藤井聡太七冠に地元の愛知 瀬戸で喜びの声

1日、史上最年少で将棋の八大タイトルのうち最も歴史の古い「名人」を獲得し「七冠」達成を果たした藤井聡太七冠(20)の地元、愛知県瀬戸市では、一夜明け市民から喜びの声が聞かれました。

藤井七冠は、1日まで長野県高山村で行われた「名人戦」第5局に勝利し、史上最年少で「名人」を獲得、「七冠」を達成しました。

一夜明けた2日、地元の愛知県瀬戸市にある観光施設の吹き抜け部分には「藤井聡太棋士名人獲得史上最年少七冠達成」などと書かれた縦10メートルの垂れ幕が掲げられました。

市内に住む親子は「子どもと一緒に対局を見ました。子どもが『将棋をやってみたい』と言っていたので、やらせてみたいです。町全体で応援しているのでこれからも頑張ってほしいです」と話していました。

20代の女性は「将棋は詳しくないですが地元からこういう方が出るのは誇らしいです。きょうは雨にもかかわらず他にも地元の人たちがこの垂れ幕を見に来ていて、みんなが応援しているのが伝わりました」と話していました。

垂れ幕を設置した瀬戸市観光課の川原知佐栄課長は「藤井七冠は20歳でいらっしゃいますので、これからも活躍されると思います。私たちも一緒になって応援していきたい」と話していました。