男子5000メートル決勝は、この種目の日本記録保持者で東京オリンピックのマラソン6位入賞の大迫傑選手や、大会3連覇をねらう遠藤日向選手、それに、
リオデジャネイロオリンピック、3000メートル障害代表の塩尻選手など、実力者が顔をそろえました。
レースは序盤、大会記録に迫るペースで進み、中盤からは、塩尻選手が先頭に立って集団を引っ張りました。
そして、4000メートルあたりで塩尻選手がロングスパートをしかけると、2番手を走っていた遠藤選手が追いかける展開でラスト1周に入りました。
遠藤選手は徐々に差をつめたものの、塩尻選手は、最後まで大きくスピードを落とすことなく逃げきり、13分19秒85のタイムで、この種目では初めての日本一に輝きました。
陸上日本選手権 男子5000m 塩尻和也が初優勝
陸上の日本選手権、男子5000メートル決勝は、リオデジャネイロオリンピックの3000メートル障害代表の26歳、塩尻和也選手が、ロングスパートで抜け出して、そのまま逃げきり、この種目では初めての日本一に輝きました。


遠藤選手は13分20秒84で2位となり、大会3連覇はなりませんでした。
一方、大迫選手は、4000メートル手前で走るのをやめ、7年ぶりの日本選手権のこの種目は途中棄権となりました。
一方、大迫選手は、4000メートル手前で走るのをやめ、7年ぶりの日本選手権のこの種目は途中棄権となりました。
塩尻「最後もつれない展開に だいたいイメージどおり」
塩尻和也選手は「最後の1周で、もつれない展開に持って行きたかった。4000メートルを超えたあたりで前に出ようと思っていたが、先頭集団のペースが鈍るのが早かったので、思ったより早く前に出てしまったが、だいたいイメージどおりだった」とレースを振り返りました。

そのうえで、「日本選手権では、3000メートル障害で優勝したことがあるが、そのあとは、けがなどで結果が伴わなかったので、ことしこそはという思いで臨み、久しぶりに優勝できたのでうれしい。今シーズンは、世界選手権も開催されるので、来年のパリオリンピックにもつながるような走りをしていきたい」と今後を見据えていました。