電気料金値上げ 冷房効いた図書館で「クールシェア」を 水戸

東京電力など大手電力会社の電気料金が6月1日の使用分から、値上げされます。夏を前に水戸市にある図書館では、冷房の効いた館内に来てもらって家庭の節電などにつなげる「クールシェア」の取り組みを始めました。

水戸市にある茨城県立図書館では、建物の外壁などに、館内に冷房が効いていることを知らせるチラシを張り、多くの人に図書館に訪れるよう呼びかけています。冷房が入る館内では資料の閲覧だけでなく、飲食ができるスペースもあります。

東京電力など大手電力7社は6月1日の使用分から家庭向けで契約者が多い「規制料金」を値上げし、東京電力の値上げ幅は送配電網の利用料金の改定分を含めた平均で、15.3%となっています。

図書館では、電気料金が値上がりする中、冷房の効いた図書館に集まってもらうことで家庭などの節電になるほか、温室効果ガスの削減にもつながるとしています。

常陸太田市から訪れた70歳の男性は「自宅だと電気料金もかかるし、暑さを我慢しなければいけない時がありますが、図書館は静かで冷房も効いているので読み物をするところとしてちょうどよいです」と話していました。

県立図書館普及課の鈴木忠雄課長は、「図書館は本だけでなくCDやDVDの資料もあり、子どもから大人まで楽しめるので家族そろって来れば節電にもつながるのではないかと思います。気軽に来て、ゆったりと過ごしてほしいです」と話していました。