国内企業1~3月の設備投資 前年同期比11%増

財務省が発表した法人企業統計調査で、ことし1月から3月までの国内企業の設備投資は、EV=電気自動車関連の投資が増えたことなどから、前の年の同じ時期より11%増えました。

法人企業統計は、3か月に1度、資本金1000万円以上の3万社あまりを対象に行っています。

ことし1月から3月までの金融と保険を除いた国内企業の設備投資は、16兆5395億円と、前の年の同じ時期に比べて11%増え、8期連続の増加となりました。

このうち
▼製造業では、電気自動車の新工場をつくるなど、自動車産業で投資が増えたことから、11.3%の増加となったほか、
▼非製造業は、不動産業で都市開発が相次いでいることなどから、10.8%の増加となりました。

一方、企業の経常利益は23兆8230億円で、前の年の同じ時期に比べて4.3%増え、2期ぶりの増加となりました。

財務省では、緩やかな景気の持ち直しの動きが続いている現状を表しているとして、引き続き、物価の上昇などを注視したいとしています。