「e-Tax」で確定申告 会場で手続きした人の2倍超 過去最多

ことしの確定申告で、インターネットを使う「e-Tax」のシステムを自宅などから利用した人は590万人余りで、申告会場を訪れて手続きをした人の2倍を超えたことがわかりました。国税庁は引き続きスマートフォンなどでも申告できる「e-Tax」の積極的な利用を呼びかけることにしています。

国税庁のまとめによりますと、ことし3月までに去年の所得を確定申告をした個人事業主やサラリーマンなどは2295万人余りで、申告納税額の合計は3兆6801億円でした。

このうち、税理士に依頼せずに自宅などから「e-Tax」を利用した人は去年のおよそ1.3倍のおよそ592万人とこれまでで最も多く、税務署などの申告会場を訪れて手続きをしたおよそ289万人の2倍を超えました。

自宅などから「e-Tax」を利用した人は去年初めて会場で手続きをする人を上回りましたが、ことしはさらにその差が開き、スマートフォンやタブレット端末を使って手続きをした人も249万人に上りました。

国税庁は「e-Tax」を使えば自宅などから24時間、申告の手続きを行えるほか、医療費控除などの還付金が振り込まれる期間が、申請から3週間程度と、書面で手続きをするより短縮されるなどさまざまなメリットがあるとしていて、引き続き、積極的な利用を呼びかけることにしています。