陸自ヘリ事故 不明の4人 死亡と判断 生存可能性低い

4月、沖縄県の宮古島沖で起きた陸上自衛隊のヘリコプターの事故で、今も行方が分かっていない4人の隊員について、陸上自衛隊は生存の可能性は低いなどとして死亡と判断したと31日、発表しました。

4月6日、沖縄県の宮古島沖で起きた陸上自衛隊のヘリコプターの事故では、乗っていた隊員10人のうち6人の死亡が確認された一方、4人については今も行方が分かっていません。

陸上自衛隊は捜索を続けていますが、事故から2か月近くがたち生存の可能性は低いなどとして、死亡と判断したと31日、発表しました。

4人は、宮古島駐屯地の司令と宮古警備隊の隊長を務めていた伊與田雅一1等陸佐(53)と、
熊本市に司令部を置く第8師団の今井洋平1等陸佐(44)と、伊東英一2等陸佐(47)、
ヘリコプターを運航していた第8飛行隊の高本和尚陸曹長(42)だということです。

今回の事故で死亡したのは10人となり、陸上自衛隊の航空機の事故としてはこれまでで最も多くなりました。

陸上自衛隊は、4人について、沿岸部などでの捜索を続けるとともに、回収した機体の調査やフライトレコーダーの解析を行って事故原因の究明を進めています。