株価 一時500円以上値下がり 財務省などの円安けん制 背景に

31日の東京株式市場は午後に入って売り注文がさらに広がり、日経平均株価は一時、500円以上値下がりしました。

▽日経平均株価の終値は、30日より440円28銭安い、3万887円88銭。
▽東証株価指数=トピックスは28.59下がって、2130.63。
▽一日の出来高は、25億8648万株でした。


東京市場は、バブル期以来の高値を更新した30日から一転して売り注文が優勢となりました。

背景には、財務省や日銀、金融庁がきのう臨時の会合を開き、円安の動きをけん制したことなどで外国為替市場で円高が進み、輸出関連の銘柄を売る動きが出たことがあります。

また、当面の利益を確保するための売り注文が広がったことや31日発表された中国の5月の製造業の景況感を示す指数で、国内需要の伸び悩みが確認されたことも株価を押し下げる要因となりました。

アメリカの債務上限問題をめぐる警戒感がいくぶん和らぐなか、市場では今後のアメリカの利上げの行方を見極めようと、経済指標などに注目が集まりそうです。