東京 世田谷区の区役所建て替え 工程管理不備で最大8か月遅れ

老朽化で建て替えが進められている東京世田谷区の区役所の第1期工事が、建設会社の工程管理の不備などから最大で8か月遅れる見通しとなり、区は住民サービスなどへの影響を最小限に抑えられるよう対応していきたいとしています。

世田谷区役所の建て替え工事は3期に分けて行われる計画で、このうち、おととし始まった第1期の工事は当初、ことし7月に終わる予定でした。

工事を受注した大成建設は、去年12月の段階で、作業員の不足などを理由に2か月遅れることを区に伝えていて、今月、さらに、最大6か月遅れることを区に報告しました。

理由について、大成建設は「特にコンクリート部分の工事の工程管理が不十分だった」としていて、第1期の工事は当初の計画から最大8か月、来年3月まで遅れる見通しになりました。

大成建設は「多大なご迷惑をおかけし、おわび申し上げます。重く責任を受け止めています」としていて、2027年10月の最終的な工事完成予定への影響見通しなどについて7月14日までに区に報告するとしています。

保坂展人区長は会見で、「非常に戸惑っている。にわかに信じがたく、到底承服できない」と述べ、詳細な状況を把握したうえで、損害の賠償についての協議をしていきたいとしています。

区は、住民サービスなどへの影響を調査し、最小限に抑えられるよう対応していきたいとしています。