東急東横線など一時運転見合わせ 約17万1800人に影響

31日午前8時半ごろ、横浜市の日吉駅近くの線路で煙が出ているのが見つかった影響で、東急東横線や東急目黒線など3つの路線が一部の区間でおよそ6時間にわたって運転の見合わせが続きました。
運転は午後2時半すぎに再開され、東急電鉄が原因を詳しく調べています。

東急電鉄によりますと、31日午前8時半ごろ、日吉駅に停車中の電車の運転士が駅構内の線路から煙が出ているのを見つけました。

この影響で、神奈川県内を走る
▽東急東横線の武蔵小杉駅から菊名駅の間、
▽東急目黒線の武蔵小杉駅から日吉駅の間、
それに
▽東急新横浜線の日吉駅から新横浜駅の間のいずれも上下線で、午前8時半すぎから運転を見合わせました。

その後、安全が確認されたとして、およそ2時間半後の午前11時5分にいずれの路線とも運転を再開しましたが、その直後、日吉駅の線路内の同じ場所でふたたび煙が出ているのが確認されたということです。

このため、3つの路線とも一部の区間でまた運転の見合わせとなり、復旧作業が続いた結果、最初の発煙の確認から6時間ほどたった午後2時半ごろに運転が再開されました。

東急電鉄によりますと、運転の見合わせで423本が運休し、およそ17万1800人に影響が出たほか、復旧にむけて日吉駅の線路の一部を切断する作業を行った影響で東急新横浜線と東急東横線との直通運転は終日、中止するということです。

東急電鉄は、復旧作業を進めて直通運転の再開を急ぐとともに、発煙の原因についても調べています。

武蔵小杉駅では 行き帰りに影響を受けた利用客の姿も

東急東横線や東急目黒線などが一部の区間でおよそ6時間にわたって運転見合わせが続き、川崎市にある武蔵小杉駅では、行きも帰りも影響を受けたという利用客の姿が見られました。

このうち大学生の男性は「けさ日吉駅が最寄りの大学まで通学する途中に電車が止まってしまい、ふだんは30分で着くのに2時間もかかりました。帰りには運転再開しているだろうと思っていましたが、電車は動いていなくて大学から武蔵小杉駅まで1時間かけて歩きました。きょうは東急線に振り回されました」と話していました。

また、横浜方面に出かけたという60代の女性は「東急線は朝から運転を見合わせていたので、別の路線で向かいました。まさか昼すぎまで影響が出ているとは思いませんでした」と話していました。