別の特殊詐欺関与の疑いで3人再逮捕 広域強盗事件の指示役か

一連の広域強盗事件で指示を出していた疑いがあり、フィリピンを拠点に特殊詐欺事件に関与したとして逮捕・起訴されたグループの幹部ら4人のうち3人について、警視庁は、別の特殊詐欺事件に関わった疑いで再逮捕しました。現地で数か月ごとに拠点を変えていたほか、日本国内にも拠点を設けていた疑いがあり実態の解明を進めています。

再逮捕されたのは、ことし2月にフィリピンから日本に送還され、2019年の特殊詐欺事件に関わったとして逮捕・起訴されている渡邉優樹容疑者(39)、小島智信容疑者(45)、それに今村磨人容疑者(39)の3人です。

警視庁によりますと、2019年4月、警察官を装いうその電話をかけるなどして千葉県の当時80歳の男性からキャッシュカード2枚を盗み、ATMから110万円を引き出したとして、窃盗の疑いが持たれています。

警視庁は3人の認否を明らかにしていません。

3人のうち、渡邉容疑者がグループ全体を統括する首謀者で、小島容疑者がだまし取った金の回収や管理を担当する筆頭クラスの幹部だったとみられ、グループはフィリピンで数か月ごとに拠点を変えながら事件を繰り返していたほか、2019年に拠点の1つが摘発されたあと、日本国内にも拠点を設けていた疑いがあるということです。

警視庁は、渡邉容疑者らが中心となってフィリピンや日本で特殊詐欺を繰り返していたとみて実態の解明を進めるとともに、一連の広域強盗事件で「ルフィ」などと名乗って指示を出していた疑いについても捜査しています。