北朝鮮 “軍事偵察衛星 打ち上げ失敗 速やかに2回目打ち上げ”

北朝鮮は、国営の朝鮮中央通信を通じて軍事偵察衛星の打ち上げに失敗したと明らかにしました。
原因を調査したうえで、速やかに2回目の打ち上げを行うとしています。
発表された内容は次の通りです。

(以下全文)
朝鮮民主主義人民共和国国家宇宙開発局は2023年5月31日6時27分、ピョンアン(平安)北道チョルサン(鉄山)郡ソヘ(西海)衛星発射場で予定されていた軍事偵察衛星「マルリギョン(万里鏡)1号」を新型衛星運搬ロケット「チョルリマ(千里馬)1型」に搭載して打ち上げた。

打ち上げられた新型衛星運搬ロケット「チョルリマ1型」は正常飛行中、1段目の分離後、2段目エンジンの始動不正常によって推力を失い、朝鮮西海(黄海)に墜落した。

国家宇宙開発局の報道官は、衛星運搬ロケット「チョルリマ1型」に導入された新型エンジンシステムの信頼性と安定性が落ち、使われた燃料の特性が不安定であることに事故の原因があると見て、当該の科学者、技術者、専門家が具体的な原因の解明に着手すると明らかにした。

国家宇宙開発局は、衛星の打ち上げにおいて現れた重大な欠陥を具体的に調査、解明し、それを克服するための科学技術上の対策を早急に立てるとともに、さまざまな部分試験を経て可及的速やかな期間内に2回目の打ち上げを断行すると明らかにした。