高速有料期間 最長2115年まで延長へ 改正法 参院本会議で成立

高速道路はこれまで2065年までは有料でその後無料化される予定でしたが、その期間を最長で2115年まで延長することを盛り込んだ改正法が参議院本会議で可決・成立しました。無料化の実現は一段と厳しくなります。

全国の高速道路は、建設費を賄うための借り入れを利用者の料金収入で返す仕組みです。

これまでの制度では2065年までに返済しその後、無料化するとしていました。

この期間を最長で50年延長し、2115年までとすることなどを盛り込んだ改正法が31日の参議院本会議で賛成多数で可決・成立しました。

有料期間の延長が必要な理由について政府や高速道路各社は、道路の老朽化が深刻化し、修繕などの更新工事に新たに1兆5000億円が必要と試算され、こうした費用の確保のためだとしています。

政府は、高速道路の料金を将来は無料にする方針だと説明していますが、今回の延長でその実現は一段と厳しくなります。