試合後、菊池投手は「終始コントロールに苦しんだ感じだったが、その中で5回まで投げられてなんとか粘り強く試合を作れた。1回に2点取られてメンタルも窮屈になりがちな展開で、すぐに4点を取ってくれたので攻める気持ちでいけたことが大きかった」と大量得点で援護した打線に感謝しました。
ポイントにはスライダーの出来をあげ「ここ最近、スライダーがカットボールに近くなり痛打される形が多かったので、少し球速を下げて変化の幅を大きくして緩急をつけようとした。ホームランは打たれてしまったが、それ以降は効果的に使えたと思う」と手応えを感じている様子でした。
プロ野球で9年プレーし、現在は大リーグで5年目の菊池投手は、この試合で到達した節目の記録について「何事もすぐにうまくいってもつまらない。少しずつ時間がかかっても挑戦して、こうやって100勝できたことはもちろんうれしい。振り返ると、小さい頃からの指導者やチームメートなど周りに恵まれた中で野球をできたと感じる」とかみしめていました。
菊池雄星 6勝目で日米通算100勝到達 ブルージェイズ
大リーグ、ブルージェイズの菊池雄星投手が、ブルワーズ戦に先発し、5回を投げ2失点で6勝目をあげ、日米通算で100勝に到達しました。
ここ2試合黒星が続いた菊池投手は30日、本拠地トロントで行われたブルワーズ戦に中5日で先発しました。
立ち上がりは、課題のスライダーのコントロールが甘く、1回、右中間にツーランホームランを打たれて2点を先制されました。
味方がその裏すぐに逆転し、2回以降はフォアボールを出しながらもストレートが要所で決まり、4回には大リーグで通算500個目の三振を空振りで奪い、場内から拍手を受けました。
5回にも2つのフォアボールを与えましたが、三振2つを奪って追加点は許さず、5点リードのこの回でマウンドを降りました。
菊池投手は5回、98球を投げて打たれたヒット3本、フォアボールは今シーズン自身最多の5つとコントロールに苦しみましたが、4つの三振を奪い2失点にとどめました。
防御率は4.47です。
ブルージェイズは7対2で勝ち、菊池投手が勝ち投手となりました。
今シーズンの成績は6勝2敗で、大リーグ通算27勝としてプロ野球時代の73勝と合わせ日米通算100勝に到達しました。