千賀投手は試合後、好投の要因について「質のいいまっすぐを投げられたし、ストライクを先行できたことが良かった。きょうはインコースによくコントロールできた。バッターにとって距離が取りにくいまっすぐが投げられると、ファウルがたくさん増えてくるので」と話し、最速158.5キロをマークしたストレートの精度を理由にあげました。
大リーグで自己最長となった7回のマウンドでは、2つの空振り三振を奪うなどギアを上げたピッチングを見せ「球数も見て最後なのはわかっていたし、最後はきれいに終わって流れを作りたいなと思った。点差も1点だったし、チームが盛り上がればいいなという気持ちだった」と振り返っていました。
これで本拠地、ニューヨークのシティー・フィールドでは5試合に投げて3勝1敗、防御率1.20と抜群の強さを見せていて、千賀投手は「理由は本当にないのでわからないが、熱いファンがたくさんいるというのがいちばんの答えになると思う。ピッチコムの音が何も聞こえなくなる程の声援は初めてだったし、そのファンの前でやられたくないという気持ちが強い」と説明していました。
千賀滉大 無失点で5勝目 大リーグ移籍後 最長7回投げ被安打1
大リーグ、メッツの千賀滉大投手が30日、本拠地ニューヨークで行われたフィリーズ戦に先発登板し、大リーグ移籍後、もっとも長い7回を投げてヒット1本で二塁も踏ませず無失点に抑え、5勝目をあげました。
中5日で先発した千賀投手は立ち上がりからコントロールがよく、1回、先頭から得意のフォークボールで空振り三振を奪って打者3人で抑えると、2回には変化球で2者連続三振を奪いました。
0対0の4回には相手の中軸にカットボールが甘く入ってもう少しでホームランという大きな当たりを打たれましたがセンターのニモ選手がジャンプしながらフェンス上部のギリギリのところで捕るファインプレーを見せ、千賀投手は笑顔を見せて味方の好プレーをたたえていました。
1点をリードした5回以降は3イニング続けて2者連続三振を奪い、大リーグ移籍後、最長の7回まで投げて打たれたヒットは3回に許した1本だけで二塁も踏ませず無失点の好投でした。
球数は100球、奪った三振は9つ、フォアボールは大リーグ移籍後初めて1つも出さず、防御率は3.44となりました。
メッツは2対0で完封勝ちし千賀投手が今月5日以来の5勝目をあげ、今シーズンの成績は5勝3敗となりました。