ウクライナ出身で初 獅司が新十両に昇進へ 大相撲名古屋場所

ことし7月の大相撲名古屋場所に向けた番付編成会議が行われ、夏場所で6勝1敗と勝ち越したウクライナ出身の獅司が新十両に昇進することが決まりました。
ウクライナ出身では初めての関取です。

日本相撲協会は31日、東京 両国の国技館で名古屋場所に向けた番付編成会議を行い、▽雷部屋の獅司、▽宮城野部屋の川副、▽阿武松部屋の勇磨の3人を新たに十両に昇進させることを決めました。

このうち、獅司はウクライナ出身の26歳で、3年前の春場所で初土俵を踏みました。

身長1メートル90センチを超える体格を生かした四つ相撲で番付を上げ、夏場所は西の幕下2枚目で6勝1敗と好成績を収めました。

ウクライナ出身としては初めての関取です。

また、夏場所で西の幕下筆頭として5勝2敗と勝ち越した川副は、しこ名を輝鵬に改めました。

このほか、▽木瀬部屋の紫雷と、▽九重部屋の千代の海が十両に復帰することが決まりました。

名古屋場所は7月9日に初日を迎えます。

新十両 獅司「今 ウクライナは大変だが頑張りたい」

新たに十両に昇進することになったウクライナ出身の獅司が記者会見を行い、喜びを語りました。

雷部屋の獅司は、ウクライナ出身の26歳。

3年前の春場所で初土俵を踏み、身長1メートル90センチを超える恵まれた体格を生かした四つ相撲などで番付を上げました。

西の幕下2枚目で迎えた夏場所は6勝1敗の成績を収め、31日に開かれた日本相撲協会の番付編成会議で、7月の名古屋場所で新たに十両に昇進することが決まりました。

ウクライナ出身としては、初めての関取です。

獅司は東京 両国の国技館で記者会見を行い、「うれしい。幕下まではすぐに上がったが、そこからがちょっと長かった」と喜びを語りました。

ここ数か月で体重を15キロ増やしたということで、「体が大きくなって強くなった。突っ張る相撲が今場所できたし、まわしも取れた」と手応えを口にしました。

また、ウクライナに住む両親とは毎日、連絡を取っていて、すでに十両昇進を電話で報告したということで、「『おめでとう』と言って、みんな喜んでいた。今、ウクライナは大変だが、頑張りたい」と話していました。

そして、名古屋場所に向けては、「勝ち越したい」と意気込みを話しました。

師匠で元小結 垣添の雷親方は「まずは、ほっとした。自分が新十両がかかった場所と同じくらい緊張した。今がスタートラインなので、心は変わらずに一生懸命努力してもらいたい」と弟子にエールを送りました。