
ChatGPTなど生成AIの規制や活用 G7で年内にも見解とりまとめへ
ChatGPTなど生成AIの規制や活用のあり方をG7で議論する「広島AIプロセス」の初会合が開かれました。信頼できるAIの普及に向けたルール作りを目指し、年内にG7として一定の見解をとりまとめていく方針を確認しました。
今月閉幕したG7広島サミットの首脳宣言では、急速に普及するChatGPTなどの生成AIについて閣僚級で議論する新たな枠組み、「広島AIプロセス」が盛り込まれました。
これを受けて、日本時間の30日午後9時ごろから、オンライン形式で初会合が開かれ、G7各国の実務者レベルでの議論が始まりました。
会合では、生成AIの利用や開発に伴うリスクとメリットを速やかに洗い出し、著作権の保護や偽情報への対応について、議論を続けていくことで一致しました。
そのうえで、信頼できるAIの普及に向けてG7としてルール作りを目指し、年内にも閣僚級の会合を開いて、一定の見解をとりまとめていく方針を確認しました。
生成AIをめぐっては、法規制を含めた厳格なルールを目指すヨーロッパと、開発や利用の促進を重視する日本などとの間で意見に隔たりもあります。
AIの急速な普及で、プライバシーの侵害や情報漏えいなどの懸念が指摘される中、具体的なルール作りに向けてG7として一致点を見いだせるかが課題となります。