西岡選手は試合後「多分2セットを続けて取られてから勝ったことがないと思うので、気持ち的に厳しいなと思っていた。スタートはすごくよかったのにブレークができない展開だったが第3セットを取ってから、少しずつチャンスで取れるようになって自分の展開に変わった。いろいろ工夫してすごく冷静にできた」と試合を振り返りました。
そのうえで「今回の試合のような実績があると今後同じような状況になったときに思い出せる。逆転勝ちの経験をすることがトップ選手が強い理由だと思うので、1つ経験を積めたのは大きい」と話しました。

テニス西岡良仁 全仏オープン 2年ぶり2回戦進出
テニスの四大大会の1つ、全仏オープンの男子シングルス1回戦で、西岡良仁選手がアメリカの選手に勝って、2年ぶりに2回戦に進みました。
全仏オープンは大会3日目、男子シングルス1回戦が行われ、第27シードで世界ランキング33位の西岡選手が、世界50位でアメリカのJ・J・ウルフ選手と対戦しました。
西岡選手は第1セット、ショットにミスが目立ち、第3ゲームから5ゲームを連取されて1-6で落とすと、第2セットも相手の強力なフォアハンドに苦しめられ、3-6で奪われて2セットを連取されました。
第3セット、あとがない西岡選手は第5ゲームで先にブレークに成功すると、その後は苦しみながらもサービスゲームをキープし、6-4で取り返しました。
続く第4セットは、先に2回のブレークを奪って流れをつかむと、第9ゲームでバックハンドのリターンで相手のミスを誘って、6-3で取りました。
最終の第5セットは互いに2回のブレークを奪って迎えた第8ゲーム、西岡選手が3回目のブレークに成功すると、第9ゲームの最後は力強いスマッシュを決めて6-3で奪いました。
西岡選手は3時間を超える試合をセットカウント3対2のフルセットで制して逆転勝ちし、2年ぶりに2回戦に進みました。