西日本中心に激しい雨のおそれ 台風2号 あす以降沖縄に接近へ

大型で非常に強い台風2号は31日以降、強い勢力で沖縄地方に接近する見込みで、暴風や高波、大雨に警戒が必要です。
また前線や湿った空気の影響で、30日は西日本を中心に、激しい雨が降るおそれがあり、土砂災害などに十分注意してください。

気象庁によりますと、大型で非常に強い台風2号は、午前6時には沖縄の南の海上をゆっくりとした速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルです。

31日には沖縄の先島諸島に接近し、今週末の6月3日にかけて先島諸島や沖縄本島地方に、かなり接近するおそれがあります。

台風の接近に伴い、風が強まる見込みで、
▽先島諸島では6月1日から2日にかけて、
▽沖縄本島地方では2日から3日にかけて暴風となるおそれがあります。

沖縄では、すでに海上がしけや大しけとなっていて、
▽先島諸島では31日、猛烈なしけとなるほか、
▽沖縄本島地方や大東島地方、鹿児島県の奄美地方でも大しけとなるおそれがあります。

雨も強まり、
▽先島諸島で31日から2日にかけて、
▽沖縄本島地方で2日から3日ごろにかけて、
警報級の大雨となるおそれがあります。

台風の速度が比較的遅いため、影響が長引く見込みで、暴風や高波、それに大雨に警戒が必要です。

前線の影響で本州でも土砂災害などに十分注意を

台風から離れている本州でも大雨には十分注意が必要です。

九州北部から東海の各地で29日、梅雨入りが発表されましたが、西日本から東日本付近にのびる前線に向かって湿った空気が流れ込んでいる影響で広い範囲で雨が降り、九州北部や中国地方では局地的に雨雲が発達しています。

▽近畿と中国地方は30日の昼前にかけて
▽四国は30日の夜遅くにかけて、
局地的に1時間に30ミリ以上の激しい雨が降るおそれがあります。

気象庁は、土砂災害や川の増水、低い土地の浸水、落雷、それに突風に十分注意するよう呼びかけています。

東日本や西日本ではこれから数日間は、断続的に雨が降って、総雨量が多くなるおそれもあり、最新の情報を確認して備えを進めるようにしてください。