国際

ゼレンスキー大統領「決定下された」近く本格的な反転攻勢か

ロシア軍は、30日もウクライナの首都キーウに対し大規模な無人機による攻撃を仕掛けるなど、異例の頻度と規模で無人機やミサイルによる攻撃を繰り返しています。これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は「決定が下された」と述べて本格的な反転攻勢を近く開始する考えを示したものとみられ、ウクライナ軍の動向が焦点となります。
ウクライナ空軍は30日、前日の29日夜から30日未明にかけてロシア軍が31機のイラン製の無人機で攻撃を仕掛け、このうち29機を撃墜したと発表しました。

そのほとんどが首都キーウを狙っていたとしていて、ロシア軍は連日にわたって異例の頻度と規模で無人機やミサイルによる攻撃を繰り返しています。

これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は29日、国民に向けた動画メッセージを公開しました。

この中で「1日に何度もロシアのテロ攻撃があった。防空部隊のおかげで少なくとも数百人の命は救われた」と述べ、無人機やミサイルの多くを撃墜したとしています。

ゼレンスキー大統領は軍の参謀本部と会議を開いたことを明かし「砲弾の供給や部隊の訓練状況、戦術だけでなく、タイミングについても報告があった。タイミングこそが最も重要であり、いかに前進していくのか、決定が下された。すべての兵士や将校たちに感謝している」と述べました。

ウクライナは大規模な反転攻勢に向けた動きを続けてきましたが、ゼレンスキー大統領みずから領土奪還を目指した本格的な反転攻勢を近く開始する考えを示したものとみられます。

今後、ウクライナ軍がどのような動きに出るのかが焦点となります。

無人機が高層アパートに衝突し死者も

ウクライナ空軍によりますと、撃ち落とされた無人機が、キーウ市内の24階建てのアパートの最上階付近に衝突して爆発し、1人が死亡し、3人がけがをしたということです。

NHKの取材班が夜が明けてから現場に向かったところ、アパートの最上階の壁が大きく崩れ落ち、周辺の広い範囲にがれきが散乱していました。

アパートの住民らは建物の外に避難し、途方に暮れた様子で壊れたアパートを見上げたり、電話をかけたりしていました。

このアパートの4階に妻と2歳の息子とともに暮らす32歳の男性は「警報が出たため避難をしていたところ大きな爆発音を聞きました。とても怖かったです。人々が寝ているところに攻撃をするなんて、ひどいと思います」と話していました。

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