海外メーカー EV新型車を相次ぎ投入 国内市場の拡大見込み

高級ブランドを展開する海外の自動車メーカーは、国内のEV=電気自動車の市場拡大を見込んで新型車を相次いで投入しています。日本メーカーの車種が少ない中、EVのラインナップを強化し需要を取り込もうとしています。

このうち、ドイツのメルセデス・ベンツは、1回の充電で、およそ590キロ走行できるSUV=多目的スポーツ車の販売を29日から始め、これで国内で販売するEVは6車種となります。

「メルセデス・ベンツ日本」の上野金太郎社長は「国内市場の大きさからすると、まだまだ浸透が足りず、伸びしろが多くあると感じている。EVでは先を走れるようにやっていきたい」と話しています。

また、
▽アウディも、すでに販売している8車種に加えて、ことし秋以降に、さらに1車種を投入するほか、
▽BMWも、年内に新たに1車種を販売して、6車種に増やす予定です。

国内の自動車メーカーは、去年から国内で本格的にEVの販売を開始し、軽自動車のEVで販売を伸ばす一方、車種は限られていて、海外の自動車メーカーでは、ラインナップの拡充を加速することで、国内のEV市場の需要を取り込むねらいがあります。

去年1年間に、軽自動車を含めて国内で販売されたEVの乗用車の台数は5万8800台余りと、前の年と比べて、およそ2.7倍に増えていて、EV市場がさらに拡大するかが焦点です。