海自の護衛艦 「旭日旗」掲げ韓国 プサンに入港

韓国で行われる多国間訓練に参加する海上自衛隊の護衛艦が、自衛艦旗の「旭日旗」を掲げて南東部のプサン(釜山)に入港しました。韓国の前の政権が「旭日旗」を問題視した経緯がある中で、日韓関係改善の流れを受けた動きとみられます。

防衛省・自衛隊は、韓国政府が主催して31日、南部のチェジュ(済州)島周辺海域で行われる多国間訓練に、海上自衛隊の護衛艦1隻を派遣することにしていて、29日午前、護衛艦がプサンに入港しました。

船尾付近には、自衛艦旗の「旭日旗」が掲げられていて、31日の訓練も旗を掲げて参加する見通しです。

自衛隊法などでは、「旭日旗」を艦船に掲揚することが定められています。

一方、韓国では「旗は過去の日本の軍国主義の象徴」と報じられ、2018年には前の政権が国際観艦式の開催にあたって、旗の掲揚は認められないとして日本政府が艦船の派遣を見送った経緯があります。

ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権は、自衛艦旗の掲揚について「国際的な慣例」だとして問題視しない立場を示していて、護衛艦の入港は、日韓関係改善の流れを受けた動きとみられます。