「叡王戦」3連覇の藤井聡太六冠 一日駅長に 三陸鉄道 宮古駅

岩手県宮古市で行われた将棋の八大タイトルの1つ、「叡王戦」で3連覇を果たした藤井聡太六冠が、対局から一夜明けた29日、三陸鉄道の宮古駅で一日駅長を務めました。

藤井六冠は、28日に宮古市で行われた「叡王戦」五番勝負の第4局で今年度最初のタイトル防衛とともに「叡王戦」3連覇を果たしました。

一夜明けた29日、鉄道好きで知られる藤井六冠は、岩手県釜石市出身で戦後初めて日本将棋連盟の「奨励会」を経験せずにプロ棋士となった小山怜央四段とともに三陸鉄道の宮古駅を訪れました。

三陸鉄道は、東日本大震災での津波で大きな被害を受け、その後、復旧しました。
2人は29日、車両基地を見学したり実際に車両に乗り込んで運転体験をしたりしました。

このあと、2人には一日駅長の辞令とたすきが手渡され、駅のホームで出発の号令をかけ、列車を見送るなどしました。

藤井六冠は「運転体験や制服など、ここまで本格的だと思っていなかったのですばらしい経験ができた。きのうは本当に大変な将棋で苦しい場面もあったが、防衛という結果をだせてとてもうれしい。あさってには名人戦第5局があるので、よい状態で臨んでいい将棋にできるように頑張っていきたい」と話していました。