中国の新型旅客機が初の商業運航 「製造強国」掲げ

中国が国家プロジェクトとして開発した新型の旅客機が28日、国内の路線で初めて商業運航を行いました。今後、中国国内で多く採用されている欧米の航空機メーカーと競うことになります。

初めて商業運航を行ったのは、中国の国有企業「中国商用飛行機」が開発した旅客機、C919型機です。

中国国営の新華社通信によりますと、この旅客機は、去年12月に上海を拠点とする中国東方航空に引き渡されていて、28日、上海から北京に向かう便で初めて乗客を乗せて飛行しました。

この旅客機は、座席数がおよそ160席で、中国国内で多く採用されているエアバスA320型機やボーイング737型機と競うことになります。

新型旅客機には、国内の航空会社を中心にすでに1000機を超える受注があるということです。

中国政府は、「製造強国」を掲げていて、これまでに小型旅客機ARJ21型機を開発して地方都市を結ぶ路線で就航させるなど、国産の旅客機の開発に力を入れています。