大相撲夏場所 十両 豪ノ山が優勝 来場所の新入幕が決定的

大相撲夏場所の十両は25歳の豪ノ山が19歳の落合との優勝決定戦を制して優勝を果たしました。

夏場所の十両は、14日目の27日を終え、武隈部屋の豪ノ山と宮城野部屋の落合が13勝1敗で並んでいました。

千秋楽の28日、豪ノ山は北の若に、落合は欧勝馬にそれぞれ勝ったため、ともに14勝1敗となり、優勝決定戦が行われることになりました。

十両では14勝1敗の力士どうしが優勝決定戦に臨むのは、1場所が15日制となった昭和24年以降、初めてで、立ち合いから強く当たった豪ノ山が突き押しで一方的に攻めて押し出して勝ち、初めて十両優勝を果たしました。

豪ノ山は大阪府寝屋川市出身の25歳。

おととしの春場所で三段目100枚目格付け出しとして初土俵を踏み、6勝1敗と大きく勝ち越しました。

その後も順調に番付を上げ、去年の名古屋場所で十両昇進を果たし、去年11月の九州場所から先場所まで3場所連続で勝ち越して、今場所は東の十両筆頭で迎えました。

そして、今場所では持ち味の押し相撲で初日から9連勝して10日目、20歳の熱海富士に敗れはしたものの、11日目には今回優勝を争った落合に勝つなど力を示していました。

豪ノ山は「ほっとしている。負けたくないと気合いが入っていた。前に走ろう、前に出ようと思っていて、手も足も出たのでよかった」と話しました。

十両筆頭で大きく勝ち越した豪ノ山は、来場所の新入幕が決定的となっていて「自分の相撲は通用するとも感じたが、よくない相撲もあった。勝ち越せるようにしっかりと挑みたい」と意気込みました。

一方、敗れた落合は「自分の弱さを突きつけられたいい負けだった。悔しいが、悔しがっている場合ではない。あしたからの過ごし方を大事にしたい」と前を向きました。