香港 民主派政党 解散を決定“締めつけ強まり活動継続難しい”

香港で、政府に批判的な立場をとってきた民主派政党の一つ「公民党」は、当局による締めつけが強まるなか活動の継続が難しくなったとして27日、解散を決めました。

香港の民主派政党「公民党」は27日、会合を開き、党員による投票の結果、解散することを決めました。

梁家傑主席は「党の役員を引き受ける人もおらず、継続は困難だ」と説明しました。

「公民党」は2006年に弁護士や学者を中心に創立され、市民による直接選挙の実現などを訴えてきました。

4年前の2019年に行われた区議会議員選挙では政府への一連の抗議活動を受けて支持を広げ、民主派政党の中で2番目に多い32議席を獲得しました。

しかしその後、反政府的な動きを取り締まる香港国家安全維持法が施行され民主派への締めつけが強まると、党所属の立法会議員が相次いで資格を失効させられたり逮捕・起訴されたりするなど大きな打撃を受けました。

さらに選挙制度の変更によって民主派が立候補するための条件が厳しくなり、おととしの立法会議員選挙では候補者の擁立を断念するなど政治の舞台から事実上、排除されていました。